最近、かなり涼しくなった。暑い時には散々涼しくなってほしいと 思っていたが、いざ涼しくなると夏が恋しい。さて、3Qといえば物化実験がある。 思いがけずに「あっちっち!」なテーマにめぐり会えた。
つい先日の実験テーマは"Mass"である。おおざっぱにいうと荷電粒子を飛ばすことで質量が測定できる。 物化実験で用いるのはハードなイオン化である"EI法"だ。これは電子銃で電子を打ち込み、粒子の電子を はぎ取ることでイオン化する。
ん…電子銃?電子銃といえば、中でフィラメントが熱されて熱電子を放出している。 まさに「あっちっち!」ではないか。だが話はこれで終わらない。
イオンを発生させただけでは質量は測れない。前述のように加速する必要がある。 そこで電極に電位を発生させて加速する。
これは加速器(accelerator)ではないか。またしてもアツイ。
飛んできた粒子はCEMというセンサーのような増幅器のようなもので捉える。 いわば(かなり強引だが)acceptorである。
実験時にはaccidentを起こさないよう注意しないといけない。 物化実験は比較的実験失敗は少ないが、高真空を扱う実験である。各種真空ポンプの破損は非常に危険であり、 またプローブの挿し忘れなどはもっての他である。真空排気前に全ての結線が正しいか念入りに確認し、真空系にも異常がないことを確認しよう。
このように、全てがアツイ実験だった。レポート書かないと。