おきつね振り返り


「きつね好きなら何かそれにまつわる創作的な活動をすべし」とおきつね界隈のとある人にプッシュされていて、なかなか難しいな~と思っていたが文章の形で残しておくことにした。

◇王子稲荷

都内にこんな場所があったのか?と思えるほど静謐な場所。 社屋は絢爛豪華な感じがする。境内に幼稚園があったり狐の穴があったりとなかなか親しみが持てる。

おきつねの張り子人形が授与品にあるので一匹いただいた。 紙製でおそらくは大量生産だと思うがマズルの形や目、足つきなど雰囲気が感じられる。 白狐でりりしい表情。尻尾の先が黒いのもチャームポイントでとても気に入っている。 本来は願掛けをして奉納するものだがいただいて来てしまった。

神道の公式見解的には「狐はあくまでご眷属であって~(云々)」という話があると思うが、 王子稲荷は実際に狐を猛烈に推しているし狐のイメージと歩んできた歴史があるのではないか。 落語の王子の狐、浮世絵なども有名だ。社報の名前にも実は狐が入っている。 最近では装束稲荷の「狐の行列」も新しい伝統になり始めているがコロナで長いこと中断されている。 再来年は開催されることを祈りたい。

◇3月 日本橋

日本橋の意外な場所にお稲荷様が鎮座しているとのことで参拝に行ったりした。 なるほど高島屋にも三越にも屋上にはお稲荷様の社があるではないか。 おそらくはデパートができる時に地上の神社を遷したのだろうが、ちゃんとまつる所が日本的(?)だな~と思った。 これは言われないとなかなか気づかないだろう。初午の日にセールでもやっていたら気づくのかもしれないが果たして。 ビルの谷間にもお稲荷が。 そして一等地にも。福徳神社は前方のビルのあかりが提灯のように演出されているのが印象的だ。

というかこれらを人にすすめてくるおきつね界隈って一体....おそるべし。

◇5月 北きつね牧場

詳細は別記事に譲るが、ゆったりとした時間が流れていて良かった。

◇7月 東武動物公園

暑すぎて倒れそうだった。狐も土管の中で暑そうにしていた。 木を植えてあげてほしい。

◇8月 伏見稲荷

眼力社のダイナミックおきつね像は何度見ても遊びゴコロがあって好き。 商売繫盛ということで境内には意外と企業からの寄贈品もある。Vixen社が社名にちなんでお山を寄付しているのは有名だが、 参道正面の目立つ狐像も実は寄贈品だったのは今回の発見ポイントだ。(ちなみに自分も知っている会社であった。)

◇10月 那須&殺生石

詳細は別記事に譲る。 余談だが狐への畏怖や信仰は中国由来だとの論文があったが、確かに明らかに大陸由来の説話がある一方、 浸透の仕方は独特な点があるのではないかという気がする。日本の説話・世間話と中国の説話のdiffは今後も調べたい。

◇10月 高山稲荷神社

千本鳥居を越えた先、お役目を終えた狐像がところ狭しと並べてあり余生を過ごしているスポットがある。
ちょっと乱雑な感じがして心が痛む... 本堂の狐像の鍵の形は珍しいもののような気がする。四角い渦巻き状の鍵が一般的な気がするが、ここはそうではなかった。 宿泊ができるとのことで、伏見稲荷の参集殿が無くなった今ひそかに注目しているが泊まる機会はほぼないだろうと思う。

来年は創作の幅を広げたいが、お絵描きや彫刻は苦手だしな~。 難しい。

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