日帰りでもいいが那須湯本の温泉も入りたかったので宿泊していく。 泊りに選んだのは「湯川屋旅館遊季荘」。年季が入った旅館で風呂なしトイレ共用だが風呂は外湯の温泉「滝の湯」と「川辺の湯」に無料で入ることができる。温泉をゆったり楽しむには過不足がない宿であったし、過剰なサービスがない分かえってくつろげる。女将さんも気さくなよい人だ。 なお那須湯本の温泉は白濁した強烈な硫黄臭のある強酸性で特徴ある湯だ。強烈な分人によっては湯あたりしそうではあるが。
ひと風呂浴びた後に夕飯へ。近くに飲食店はないのでバスで下って飲食店を探し、 Mr.Beef というステーキハウスで夕食とした。 運動後の肉は最高においしい。
その後もう一度風呂に入り就寝。
朝風呂を浴びてか昨日買っておいた朝食を食べ、ゆるゆる身支度した後チェックアウト。 那須名物のアレを見に行ってみよう。
那須にたたずむ殺生石。玉藻の前が射られて石になりそれも玄翁和尚に砕かれたという伝説が残る。 今年に入って割れたと話題になったがなるほど瑞兆か凶兆か。真っ二つに割れている。 この日は硫化水素の匂いはそれほどでもなかった。 (Tips: 硫化水素は高濃度になると突然匂いがしなくなるといわれているので注意が必要である。)
那須与一が壇ノ浦の戦いで矢を射る際に祈念したというのがこの温泉神社であるという。
九尾稲荷神社は名前の通り白面金毛九尾狐が祀られた神社で、温泉神社の末社。
玉藻の前の究極の目標は別に王を殺すとか国を亡ぼすといった程度のものではなく、
人の世を終わらせることにあったのだという。
それを鎮めるためかどうかは知らないがこうして社が建っているというわけだ。
人間目線で見ると危険な存在な気もするが、それでも?あるいはだからこそ?社が建っていて祀られているのが面白い。
ふつうは狐は宇迦之御魂神の眷属ということが多いがここはたぶん狐そのものが祀られているのだろう。その点も興味深い。
さらには最近御朱印ができて話題となったらしい。
それはそれで良いのか?という気がしなくもないが......
世間でおきつねが支持を集め始めている証左と言えるだろう。(?)
「滝の湯」と「川辺の湯」と源泉は同じだが有名なのでこちらの温泉にも入浴。 廊下から脱衣所と浴槽が既に見えている変わった構造だ。脱衣所と浴槽の間には壁もない。 古き湯治場の雰囲気が残っている。気になったらぜひ行ってみてほしい。
こんなところにも狐の意匠が。
狛犬とちがうのは目の造形とキバなのではないだろうか。 涼しげな目元とキバが麗しいけど禍々しい九尾狐のイメージと非常にマッチしている気がする。
ただしキバの位置は違くない?という気がしなくもない。 あるいはバリバリムシャムシャした後の何食わぬ顔である...みたいな解釈も可能かもしれない。 やっぱり狐はいいですね~(唐突な狐推し)